ゴー宣DOJO

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トッキー
2019.10.10 19:45メディア

表現者はプロの矜持を持ってほしい

週刊SPA!10月15・22日合併号掲載
ゴーマニズム宣言
『なぜ掲載不可なのか?』
感想のご紹介です!

 


 

SPA!「ゴー宣」61章を読みました。

これだけ「掲載不可」になった回のゴー宣のことについて触れている今回の章が、
不掲載にならずにちゃんと掲載されているので、
改めて「何であの回は不掲載になったの?」と、
読者としてもやっぱり納得がいきませんが、
それでも掲載不可になったいきさつを描いた回が掲載されるだけ、
まだ希望はあるのかな、と前向きに考えました。

よしりん少女像のキャラが、モノマネ芸人のモノマネと似たような手法だという説明には、
なるほど!と思いました。
りんごちゃんの大友康平も、コロッケの芸も、昔だと清水アキラの芸も、
特徴のデフォルメに大なり小なりの毒がありますからね。
「どこかで誰かが傷つくはず」の意識がキツくなりすぎたら、
毒のある表現・作品を見て、読み手の精神のバランスを鍛えて健全にしていた部分が、
どんどん無くなっていって、
凄く脆くて不安定でエゴだけが強い人が増えていくように思ってしまいます。
笑いが無くなって息苦しくなっていくというのは怖い事だと思います。

「あなたの意見には反対だが、あなたが意見を表明する権利は、命懸けで守る」
ヴォルテールのものとされるこの言葉は、今に生きる言葉で、とても大切だと思います。

以前、百田尚樹氏が「沖縄の新聞は潰せ!」みたいなことを発言していて、
それに自民党の議員が賛同したということを、
小林先生は批判されていましたが、
これに関してはリベラルの人達も同じように百田氏を批判していたと思います。
しかし、今回はリベラルの人達の方に、そういう不寛容を感じてしまいます。
右の意見・表現だろうと、左の意見・表現だろうと、
自分が嫌いな意見・表現だろうと、
表現が圧殺・封殺されるのはおかしいし、
文句があるのなら、批判をすればいいわけです。

表現を生業とする作家が、「雑誌を回収しろ」だの「廃刊しろ」だの「おまえの出版社では仕事をしない」だの、
脅しで、自分の嫌いな表現を叩こうとする様は、情けないですし、
エンターテインメントに全然なっていないので、
読者としてもゲンナリしてしまいます。

小林先生ほどの覚悟で表現の自由を貫いて戦える表現者となると、
もうごく限られた人になっちゃうのかなと思ってしまいますが、
表現でご飯を食べているんだったら、
やっぱりそれなりのプロの矜持を持っていて欲しいですし、
ちっちゃい了見で自ら表現の自由を委縮させてしまっているのに、
己の正義に酔っちゃってるような表現者の表現を見てしまったら、
やっぱり読者・受け手としてもガッカリしてしまいますし、
表現者の商売にも繋がって来ることなんじゃないかと思います。

しかし、再開したらしい「表現の不自由展」のことをニュースで知りましたが、
あまりのものものしさに「うへえ~」って思っちゃいましたし、
津田氏は、公金での補助が受けられないことに怒ってたみたいですが、
「え?民間の自分達の資金でやったらええのに」「公金をあてにしないと出来ないことなの?」と思ってしまいました。
全然ロックじゃないですね。あいちアマエンターレですね。
(皿うどんさん)

 


 

この一件で、本物の表現者と紛い物の表現者の違いがはっきりしたように思います。
それにしても、陳腐な左翼プロパガンダ展としか思えない(見てないから断言はしないが)ようなものを、あれだけものすごい価値のある表現であるかのように祭り上げさせちゃったのだから、津田大介氏、呉智英氏いうところの「当たり屋」としては大成功ですね!
津田氏については、今回の件で言論人としては大いに疑問を持つようになりましたが、「当たり屋」としては超一流だと認めましょう!

トッキー

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